前夜は21時半就寝、22時半起床。
朝ご飯を食べてから23時45分に白馬発。
早月尾根日帰りに挑戦したいと言うKさんも同乗。
馬場島には2時前に到着。

準備をして2時18分登山開始。
Kさんとはここで別行動。

暗闇の中、右手にハンドライト、左手には熊鈴を持って普段のペースで歩く。
因みに早月尾根の自己ベストは二年前に出した2時間32分だったが、自己ベストが出れば御来光に間に合う計算だった。
しかし残念ながら2時間40分掛かってしまい、御来光(日の出の瞬間)には約10分、間に合わなかった。

その後は貸し切りの山頂で20分程休憩して雄山を目指す。
下り始めてカニのよこばいを通過した辺りから、登ってくる登山者がちらほら。

別山尾根は登りと下りで一方通行が多いのだが、”この時間に下りを利用する人はほとんど居ない”という予想通りの展開で順調に進む事が出来た。
因みに登ってくる方のほとんどに「もう行ってきたんですか??」と質問されて「馬場島から来ました」という会話が何度もあった。

順調に高度を下げて、剱沢に到着。
剣山荘、剱沢小屋を経由して立山三山の一つ別山へ。
この辺りでは剱岳の展望が最高で、本当に素晴らしい景色だった。
数々の山を見てきたけど、剱沢や別山から見る「剱岳」は正に”王者”だった。

別山、真砂岳、富士ノ折立、大汝山を経由して、いよいよ最終目的地の「雄山」へ。
しかし雄山では残念ながらピークを踏む事は出来なかった。
今の時期は山頂に行く為に500円を払わないと登れないのだが、(緊急時以外)山でお金を使うのは嫌だったので「一瞬で戻ってくるんでなんとか通してもらえませんか??」と交渉したけど断られてしまい、再度粘ったけど仕舞には怒鳴られてしまったので退散した。
(この事に関しては全く後悔はしていない)

本来ならここで往復して、歩いて来た道を戻る計画だったが、体力、気力、時間、どれも余裕があったので、立山三山の一つ「浄土山」経由で室堂へ下りてから剱岳へ登り返そうと考え、それを実行した。

そして予定通り浄土山、室堂、雷鳥沢を経由して雷鳥坂へ。
雷鳥坂は標高差500mで登り一辺倒の激しい登りだったが、足は絶好調でかなりのハイペースで歩く事が出来た。

その後は剱御前小屋から剱沢に下りない”クロユリのコル”ルートで歩いて別山尾根コースに合流。
合流後は数々の鎖場を越えて、本日二度目の剱岳に登頂する事が出来た。
(登りも予想通りの展開で、下る人は沢山居たけどこの時間から登る人はほとんど居なかったのでここでも渋滞知らずだった)
(因みに室堂からは2時間50分程だった)

山頂ではリンク仲間でもある池原さんグループと遭遇したりもして20分程滞在。
その後下山。
下山中はまたまた偶然の再会で、金沢店勤務時期からお世話になっているK夫妻とも遭遇する事が出来た。

そして開始から12時間48分で全行程を無事にフィニッシュする事が出来た。
本日は歩いた距離以上にアップダウンの激しいコースだったけど、完全に完全燃焼する事が出来た。
因みにこのコースの標準コースタイムは29時間50分でした。

ところでKさんも無事に剱岳日帰りを達成。
登りは4時間40分で登頂、下りは膝が痛くなり7時間近く掛かったらしいが無事に降りて来て、僕が戻る20分前に馬場島に到着したらしい。
Kさんも早月尾根の日帰りお疲れ様でした。


帰路はラーメンを食べたり、飲料を飲みまくったりしながら白馬へ戻った。