冬季は定休日化しつつある水曜日、本日もYASUHIROさんと山スキーに出かけた。
目指す山は豪雪地帯五箇山に在る「人形山」。
標高は1700mほどしか無いが、”今年の寡雪でも充分楽しめる山”というYASUHIROさんの膨大な引き出しからチョイスされた山だった。

深夜1時頃、実家を出発。
登山口に続く林道は五箇山の田向集落から伸びているのだが、田向集落時点(標高300m)では全く雪の気配が無く不安になる。
その後林道を進んで行くと少しずつ路肩に雪がチラホラ、そして標高600m付近では積雪20cmで車使用不可になりYASUHIROさんも停まっていた。

挨拶をして出発準備。
雪は少ないが、林道には歩けるだけの雪は充分あるのでシール歩行で進む。

約1時間で夏の登山道に到着。
そこからは幅の広い登山道をひたすら登る。
登山道を離れれば藪だが、これだけ広い登山道だと帰りが楽しみな予感。

標高を上げると杉林からダケカンバに植生の変化。
登山道の幅は狭くなり一部で枝が行く手を阻む場面もあったが、順調に標高を上げる。

そして宮屋敷には約5時間で到着。
当初はここで折り返しの予定(YASUHIROさんは午後から用事があった)だったが、眼前に人形山が見えていると二人の闘争心に火が付いて、まさに
「行くしかない!」状態。

そこからはYASUHIROさんが先頭でトラバース気味に進む。
鞍部に到着後は雪崩や雪庇に注意して山頂を目指すのみ。

そして開始から約6時間半で人形山の山頂に到着。
山頂からは白山山系の名峰が沢山見れて素晴らしい景色だった。

しかし時間的に余裕は無いので、写真を数枚撮ってシールを剥がして滑降開始。
滑降は、稜線はプチパウダーで最高。
斜度がある斜面では気持ち良い滑降で最高だった。

あっという間に鞍部に到着して、ここでシールを貼る為に小休止。
そして片方のシールを付け終えた時、もう片方の板に変な風に触れてしまい板は谷の方へ滑りだした。
「やばい!!」と思った瞬間にヘッドスライディングで飛び込もうと思ったが、既に間に合わない距離まで流れていて万事休す。

青い顔でYASUHIROさんと会話。
YASUHIROさん曰く「雪山で絶対にやってはいけない事」だった。
この先まだまだ下山路は続くし、しかも壺足では埋まってしまいまともに歩けないし最悪の事態だった。

本来なら諦めて片足板&片足壺で下山準備を行う場面だが、色々な意味で諦めきれなかったので「少しだけ見てきていいですか?」と聞いて見に行く事にした。
壺足では腰ラッセルだったが、「有ってくれ〜、どっかに引っ掛かっててくれ〜」と願いながら重力に任せてどんどん下る。
そして数分下った所で、斜度の大きい壁みたいな所の下に板が刺さっているのが見えた。
その瞬間は超超嬉しかった。
その後は板をめがけて跳ねるように下る。
そして板を確保。
持っていたウィペットの紐に板の流れ止めを付けて、下ってきた斜面を登り返す。
しかし斜度のある斜面は雪も豊富で胸ラッセルだったのでなかなか登れない。
それでも嬉しかったので、疲労すら感じず必死で登るのみ。
だが、ラッセルが深くて登れないので下りのトレースを外し、横に周り込み樹木の生えている所をチョイスして枝を掴みながら必死に登る。
そしてなんとかYASUHIROさんと合流する事が出来た。

その後は気分ルンルンの中シールで宮屋敷まで登り返して、あとは林道終点まで下るのみ。
そこからは最高だった。
体力的にも余裕があったし、板を見つけた事でテンションMAXだったので滑り自体も最高に楽しかった。
更に、適度に生えた樹木を避けて滑るのはまるで障害物競走みたいでめちゃくちゃ面白かった。

あっという間に夏の登山道に出て、後は林道を滑り、駐車地点に到達。
約10時間の人形山は、YASUHIROさんからいろいろ学べたし、いろいろな経験も出来てまた一つ山スキーのレベルが上がった様な気がした山行だった。

YASUHIROさん、本日も本当×2にありがとうございました。

戻る