スタートは1時予定だったが、余裕を持って23時50分に白峰ゲートに着くと既に1台停まっていた。
なにわナンバーだった。

その後大魔人さん、YASUHIROさんとやってきて0時40分頃スタート。
スタート時は積雪が5cm程あったが、フワフワな雪でMTB走行に支障なし。

気温も低めで三人で並んで喋りながら走っていたので汗もあまり掻かずにあっという間に7km程進めた。
その後段々と積雪が増え凍結個所も出てきたのでMTBをデポ。
そこからスーパーファットスキーでシール歩行開始。

歩行中、市ノ瀬手前の最後のスノーシェッドで釈迦新道入口付近に先行者のライトが見えた。
人が居ると分かると闘争心も湧いてきて、市ノ瀬で小休止後一気に追いかけモード。

大魔人さんは市ノ瀬〜別当出合間でシールに下駄が出来て苦戦していたが、持ち前の気力と体力でカバーしていた。

別当出合には3時間半で到着。
丁度先行者が居て、暗闇の中軽く挨拶をすると、先行者は先に進んで行った。

別当出合で大休止後吊り橋を渡るが先行者はスキーで渡っていたのに対して我々は壺足。
特に先頭のYASUHIROさんは凍結でツルツルの鉄骨を雪を落としながら進んでいたので大変だったと思う。

橋を渡ってからは僕が先頭で歩き、急勾配の石畳もなんとか板で登り上げる事が出来て、技術の上達を少々実感出来た。
その後シールのテール部分が剥がれたのをきっかけに大魔人さんに先頭を譲り、中飯場へ。
中飯場では丁度先行者(以下なにわさんに追いついてしばらく会話。

なにわさんはここでは寒いから(ファイントラックのアクティブメッシュ1枚だった)と言って先行したが、途中で追い越して甚之助小屋へは先着。
甚之助小屋内で大休止をしながらなにわさんと談笑。
YASUHIROさんも大魔人さんもこの天気予報で単独で白山に来ている事自体に感心していた。

実はこの日は雪予報だったが、スタートから星が見えていて明るくなっても快晴で天気予報が良い意味で外れて気分もルンルンだった。
更に降雪直後で霧氷や木に雪が積もっている光景は最高に綺麗だった。

甚之助より上部は雪が多ければエコーラインコースだが、そこまで雪が積もっていなかったので通常の砂防新道コースで進む。
天候はまだまだ晴れだったが、黒ボコ直下から見上げた黒ボコ岩付近では強風に舞う雪煙で地獄の到来を予感させていた。

黒ボコまでの登りは割と急だがクトーは使わずに登り上げる事に成功。
登り上げたら白山登山のハイライト”御前峰との御対面”だが御対面は無事に成功。
しかし背景が真っ白いガスで青・白の世界では無かったがそれでも満足出来る御対面だった。

景色はそんな感じだったが、風がかなり強くて前も見れない状況だったので岩の陰に隠れて地獄ゴーグルを装着。
これで以降は全く問題なく進めた。

標高を上げる度に視界不良&暴風で地獄化していったが一歩一歩確実に進んでいく。
2600m付近で雪面も氷ってきたのでクトーを装着。

そして開始から約9時間半で白山の山頂に到達。
山頂はもの凄い風が吹いていたので写真を数枚撮って奥宮の陰へ移動。
そこで滑走準備をして滑走開始。
因みになにわさんとは南竜分岐付近で離れて、以降は別行動で会う事はなかったが、この状況で山頂に来れるか心配だった。

滑降も上部は視界不良&クラスト斜面であまり楽しめなかったが、標高が下がると雪もパウダーで楽しむ事が出来た。
特に黒ボコ直下の斜面が一番面白かった。

その後は砂防新道をひたすら滑る。
狭いコースでブレーキを掛けながら滑っていたので二人に付いて行けず太腿もパンパンになったが、どうしようもないので我慢して滑る。
結果的に待たせる事になったが、無事に滑ってこれて良かった。

別当出合からはボブスレー状態の林道を滑り、市ノ瀬からはある程度腕の力も使いMTBデポ地点に着いて、最後はMTBで快走。

今回も達成感抜群の山スキーとなった。
白山は楽しいが最後の林道だけが辛い、しかしそれも含めての白山なので今シーズンもまた通いたいと思う。

YASUHIROさん、大魔人さん、本日もありがとうございました。
なにわさんも無事に下山連絡があり一安心。

ありがとうございました。

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