概要

◎目的     開山1300年を迎えた記念にチームとして何かを成し遂げたいという思いから企画、発案者みさご氏

          三つの馬場を含む古の登山道と主要な登山道を全て同時に踏破して皆で登頂して達成感を味わう事。

◎メンバー  17名参加

◎コース    11コース以下参照

加賀禅定道 白山比盗_社起点〜ハライ谷登山口〜加賀禅定道〜室堂〜御前峰山頂  

美濃禅定道 長滝白山神社起点〜石徹白登山口〜美濃禅定道〜室堂〜御前峰山頂  円井

越前禅定道   平泉寺白山神社起点〜越前禅定道〜室堂〜御前峰山頂  みさご&Kou

中宮道   中宮温泉登山口〜中宮道〜室堂〜御前峰山頂  田上

楽々新道   岩間温泉登山口〜楽々新道〜室堂〜御前峰山頂  しょもも&ueta

北縦走路   鶴平新道登山口〜北縦走路〜室堂〜御前峰山頂  NOZA

鳩ヶ湯新道   鳩ヶ湯新道〜三ノ峰〜別山〜南竜〜展望歩道〜室堂〜御前峰山頂  コッシー

平瀬道   市ノ瀬〜別当出合〜砂防新道〜室堂〜平瀬道下山〜平瀬道登山〜室堂〜御前峰山頂  

観光新道   市ノ瀬〜別当出合〜観光新道〜室堂〜御前峰山頂  まっきい

砂防新道   市ノ瀬〜別当出合〜砂防新道〜(エコーライン)〜室堂〜御前峰山頂  マッハ(サポート)&山口(サポート)&中野

チブリ尾根   市ノ瀬〜別山〜南竜〜展望歩道〜室堂〜御前峰山頂  安井&ムロ

加賀禅定道序盤   一里野〜しかり場分岐  TKD

※白山に至る公式な登山道は全て網羅。

※特に加賀禅定道、美濃禅定道、越前禅定道は馬場(神社)が起点なので長大なコースとなる。

※釈迦新道と岩間道はアクセスする道路が通行止なのでやむを得ずカット。

※禅定道コースや北縦走路及び北部コースは長いうえに残雪も残っているので経験者が担当。

※各自スタート時間を設定して室堂は10日(日曜)の11時集合、その後全員で御前峰山頂へ、山頂で集合写真を撮って皆で別当出合に下山。

↓以下いつもの個人的な詳細↓

前夜は20時半就寝、22時半起床。

準備をして0時過ぎに白山比盗_社まで送ってもらう。

神社では計画の成功及び皆の安全と自身の完走を祈願して単独でスタート。

暖かい夜でスタート直後から汗が噴き出る。

ここからハライ谷登山口まで標高差510m、距離約29.3kmの長丁場なので、登山の体力を温存する為にゆっくりしたペースで走行。

最初の5km〜10kmあたりのどこかで、久し振りに心の底からワクワクとした高揚感が溢れ出ているのを感じた。

途中19.5km地点の道の駅瀬女では市ノ瀬へ向かう弟がタイミング良くやってきて記念撮影。

更に楽々新道を歩く予定のueta君も近くの車内に居て、エールを受ける。

道の駅瀬女からハライ谷登山口までは勾配も大きくなりペースも自然とダウンしてしまう。

しかし途中の自動販売機に売っていたメローイエローを飲むと美味しさと懐かしさ(多分20年振りぐらい)で気力も体力も少々回復。

元々の予定でロード区間は3時間を予想していたが、15分程速い2時間45分でハライ谷登山口に到着。

ここで大休止、その間に塩分たっぷりの自家製おにぎりを食べたり、登山仕様の装備にチェンジする。

そして3時半から加賀禅定道をスタート。

加賀禅定道は4km先にある一里野山頂から続くコースとの合流点「しかり場分岐」までで標高差約900mの激しい登り。

この区間は初めて歩いたのだが、30km走った後で脚に結構疲労が溜まっていた事、暗闇で獣に警戒していた事、とであまりペースが上がらず淡々と進む。

4時頃から薄明るくなってきて、4時半頃には東の空の雲が良い仕事をしてくれて綺麗なオレンジ色に朝焼けしていた。

標高1495mの檜新宮ではまだ御来光は見れなかったが、そこから暫く進むと遠くに一点の濃いオレンジ色の太陽が顔を出した。

その後は明るい中を室堂に向かって進むのみ。

疲労していた脚も次第に回復してきていつものペースで歩けるようになる。

奥長倉山を越えた美女坂では、厳冬期にスキーで来た事があるが「こんな斜面よくスキーで登ったな〜」とか思いながら進む。

美女坂を登り切れば百四丈滝の展望台へと続く分岐があり当然寄り道。

展望台からは厳冬期の氷のドームを思い出しながら何枚も写真を撮った。

今の時期の百四丈滝は水量も豊富でなかなか魅力的な光景だった。

再び登山道に戻り、室堂に向けて歩みを再開。

標高2000mを越えた辺りから何箇所か雪渓があり、雪の表面も硬めで少々苦労したが、一歩一歩確実に進み無事に通過。

日光がガンガン当たりグサグサに腐っているなら問題ないが、早い時間帯や気温が低い時はこのような個所は注意した方がよい。

四塚山付近からはハクサンコザクラの大群生。

時間的にもだいぶ余裕があるので花なども見ながら快適に進む。

四塚山を越えて七倉の辻までくればもう終盤。

あとは御手洗鉢を通過して大汝峰へ。

大汝峰山頂は団体が沢山居たが、写真を撮ってもらったり神社に手を合わせたりした後で室堂へ向かう。

しかし50m程進んである事に気付く「そういえばあの角度から写真撮ってないな〜」と。

と言う事で大汝神社の裏側に回り剣ヶ峰・翠ヶ池・御前峰の定番ショットを撮る。

そしてフッと下を見ると同じようなTシャツを着た人が居て、よ〜く見るとそれは中宮道を進んできた田上さんだった。

首から下げていた笛でアピールすると田上さんも気付いてくれてお互い手を振る。

この瞬間は結構嬉しい時間だった。

その後大汝峰を下り、田上さんの方へ行くと丁度北縦走路担当のNOZA君もやって来て三人で握手。

テンションも上がりいろいろ話をした事を覚えている。

体力的にまだまだ余裕のNOZA君は大汝峰に寄り道、自分も翠ヶ池へ、田上さんは先に室堂へ向かった。

翠ヶ池を見物してからは田上さんを追って室堂へ。

そして9時22分、スタートから8時間50分で集合場所の室堂に到達する事が出来た。

室堂には既に越前禅定道担当のみさごさん&Kouさん、東京から駆けつけてくれたレジェンド中野さん、
愛知からご厚意で撮影に来てくれたさとみんさんが居て硬い握手を交わし再会を喜ぶ。

その後は(皆コースが違うので)四方からどんどんメンバーが集結。

この光景は”今回の企画で最も感動的な場面の一つ”と言っても過言ではない時間だったと思う。

メンバーが来る度に歓声とカメラの音が響いて、皆で迎えて握手やハイタッチを交わす。

皆、自然と最高の笑顔になっていた事は言うまでもない。

集合時間は11時を予定していたが、10時45分には楽々新道のしょももさん&ueta君が最後に集結して全員無事フィニッシュ。
(TKD君だけ、加賀禅定道の一里野側の未踏区間を踏破してくれた後に迂回路を経由して、後に再会する事となる)

皆が揃ってからはそれぞれ話も弾み、その流れで山頂へ向かう。

息を切らせてハアハア登るのが通常スタイルだが、今回は皆で喋りながら普通のペースで登る。

それでも最後はNOZA君とみさごさんと弟とバトルになったので、ここは1番登頂を目指して意地を見せて1番フィニッシュ。

その後も続々とメンバーが山頂へ到達。

ハイシーズンの日曜日という事で他にも沢山の登山者が居たので、他者の写真の邪魔にならないように陣取る。

そして隙を見つけて、みさごさんの音頭の下、マッハさんが持参してくれたチームの横断幕を広げて皆で完全燃焼記念撮影。

機材は田上さんが持参した立派な三脚と高性能一眼レフカメラなので最高のショットが撮れたと思う。

山頂では20分程滞在して皆で下山。

再び到着した室堂の大鳥居の前で記念撮影。

この時撮影した画像は皆で腕や肩を組んだりして最高の笑顔でやっぱり素敵な画像になった。

その後、小休止をして全員で砂防新道を経由して別当出合まで下る。

これだけのメンバーで一緒にぺちゃくちゃ言いながらゆっくり下る事なんてそう無いのである意味圧巻の光景だった。

更には、しょももさんやKouさんは花も得意で凄く勉強になった。

僕自身利尻で花ガイドの経験があるが、最近は少々興味が薄れていたので花ガイド時代を思い出す良い刺激にもなった。

甚之助を越えて、間も無く中飯場という地点で加賀禅定道の未踏区間を歩いた後迂回路経由でやってきたTKD君も合流して一緒に別当出合へ。

そして室堂から100分程で別当出合に到着。

ここではモニュメントの前で全員揃って最後の集合写真を撮る。(山頂や室堂では居なかったTKD君も入ってる)

本来はここで終了だが、本日はマイカー規制中なのでメンバーの自家用車は市ノ瀬にある。

バスに乗る選択肢もあったが、ここは17名中14名が市ノ瀬までのランニングを選択。

まだまだ皆体力が有り余っていたので当然の選択だったのかもしれない。

ueta君と弟と僕の三人で先頭集団を形成して、1km辺りの平均が4分50秒程度で5.7kmを走りきり市ノ瀬フィニッシュ。

その後も続々とメンバーが走って来て、最後にマッハさんとコッシ―さんが戻ってきた時点で今回の企画は終了した。

総括として、白山全登山道一斉登山は大成功だったと思う。

それぞれの神社からの禅定道コース、公式に通行止の岩間道と釈迦新道以外の全ての登山道、
エコーライン、トンビ岩、展望歩道、大汝峰、巻き道等、白山の地図に載っているほぼ全ての道を歩けたので完全コンプリートと言っていいと思う。

多分、こんな事出来るのはMH.TRC以外有り得ないと思うし、本当に素晴らしいチームでナイスな企画だった。

最初に発案してくれたみさごさんには感謝しかない。

開山1300年記念の年にこのような素晴らしい企画を行い大成功を収めた事は一生の思い出になること間違いないだろう。

メンバーの皆さん、本当にお疲れ様でした、そしてありがとうございました。

MH.TRC万歳!!

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