12月19日(日)

山スキー初挑戦の新人源君を連れて名人と三人で白馬山麓から人力で唐松岳を目指し
ました。

【山域】唐松岳 2680m
【場所】長野県
【日時】20010年12月19日(日)
【コース】八方尾根経由唐松岳往復
【メンバー】僕、源、名人
【装備】フォルクル158cm,TLT,スカルパ MAESTRALE(僕)
    ヘルベント168cm,TLT,ガルモント(名人)
    ファット 169cm,TLT,ディナフイット(源) 
【天気】 快晴

3.00 590m 無料駐車場
4.23 1397m 兎平
5.05 1684m アルペンリフト終点
5.46 1840m 八方池山荘
6.38 2086m 八方池
8.27 2460m  丸山ケルン
9.23 2650m 稜線
9.47 2680m 唐松岳山頂
10.15 2680m 唐松岳山頂発
10.31 2650m 稜線
11.18 1840m 八方池山荘
11.35 590m 無料駐車場

今回山スキー初挑戦の源君に山スキーの素晴らしさと厳しさを体験してもらうべく唐
松を目指した。フルマラソンを2時間40分で走る彼は長男と同じ年でもあり鍛え甲斐は
十分であった。

山スキー普及委員会代表としてこの世界に飛び込みたいと言う若者がいれば是非協力
してあげたい。道具一式は金沢のコージツの吉田さんに相談するようにとアドバイス
をしていた。

源君には深夜3時無料駐車場発と言うことで連絡を取り、宴会を済ませた僕と名人は早
めに就寝して彼を待った。

深夜2時彼は金沢から白馬に到着した。事前の打合せでクトーは貸し出す事にした。

20010年12月19日(日)朝2時に起きていた僕は急いで身支度をしてモチベーションを高
める。

3.00 590m 無料駐車場発、降雪直後の白馬は厳しいラッセルが予想された。名
人は早くもヘルベントで気合い入れまくり、僕が先頭で新人を挟んで名人が最後尾で
スタート。スキー場をガンガンハイペースで飛ばす。

高度が上がるにつれ白馬の夜景がキラキラ新人は感激してくれた。さすが若さと自慢
の体力の持ち主、ハイペースに付いて来る。初山スキーとは思えない。名人遅れ気味
だがスーパーファットで参戦なので仕方無いか。

4.23 1397m 兎平 1時間23分でゴンドラ降り場に到着。8時発のゴンドラを考え
れば随分得した気分である。ここで大休止、栄養補給タイムだ。

5.05 1684m アルペンリフト終点 ここまではラッセルはなかったがいよいよこ
こからきついラッセル開始となる。トレースは皆無で黙々とラッセルを頑張る。厳し
い吹きだまりは名人のヘルベントで前に出てもらう。持って来た甲斐がありました。

たまに新人に前に出てもらうが遅々として進まないので交代、僕と名人で先頭を交代
してルートを延ばす。

5.46 1840m 八方池山荘 前泊者はいないのか閑散としている。先を行く登山者
も皆無だった。

6.38 2086m 八方池 この辺りで夜が明けて素晴らしい朝日と朝焼けに染まる白
馬三山に新人は歓喜の声を上げていた。この世界に入って正解だったでしょう。涙が
出そうだと喜んでくれた。よしよし、素直で宜しい。

ここからも厳しいラッセルは続く、先輩としてハイペースで頑張るのみ。20年近いキャ
リアーは伊達ではないでしょう。快晴無風の素晴らしい天気、唐松岳はまだ遥か向こ
う。

8.27 2460m  丸山ケルン を過ぎてしばらくで厳しい岩陵帯、危ないので僕と名
人でがっちり挟んで慎重に監視する。手取り足取り指導しながら進む。

9.23 2650m 稜線 さあ剣岳がバーン。ここからは右手の雪庇が危険であり僕が
先頭でルートを作る。ガシガシクトーを効かせさあ山頂が目前だ。

9.47 2680m 唐松岳山頂 素晴らしい景色です。新人も頑張りました。初挑戦で
大したものです。三人で固く握手をする。絶景に酔いしれたらお楽しみですよ。

10.15 2680m 唐松岳山頂発 下りも僕が先頭で滑降ルートを延ばし、名人がピッ
タリ後から指導する。鞍部まで下ると辛い登り返し。

10.31 2650m 稜線 さあここからは慎重に下って行きます。稜線右手はパウ三昧
です。新人は何度もすってんころりだがたくさんこれから経験を積めば問題ないです。

今日は見た事のないくらいの大勢のスキーヤー、ボーダーが八方に集結したようです。
嬉しい限りです。さあガンガン滑りましょう。

11.18 1840m 八方池山荘 ここからはスキー場をガンガン飛ばし白馬山麓駐車場
までノンストップで駆け抜けた。

11.35 590m 無料駐車場 素晴らしい一日でした。ドンドン若い人がこの世界に
飛び込んでくれる事は嬉しい限りである。