志賀高原エクストリームトライアングル(2014.8.30)
朝食は力うどん2人前 | スタート前 | フィニッシュ後にカップラーメン | ||
女子総合1位 | 室崎さんFinish | MAMORUさんFinish済(スイマセン) |
フィニッシュ直前(円井さんの奥様提供) | 総合6位フィニッシュ(円井さんの奥様提供) |
完全燃焼(円井さんの奥様提供) | きのこ汁を食す(円井さんの奥様提供) |
後日、宅急便で届いた賞状と副賞 |
リザルト 公式HP
種目 | 63km | 距離63km 標高差4700m 制限時間20時間 | |
部門 | 男子総合 | 標準コースタイム32時間10分(昭文社) | |
ゼッケン | 484 | ||
記録 | 10時間27分36秒 | ||
男子総合順位 | 第6位/472人中 | 完走者数297人 完走率62.9% いずれも男子の値 | |
通過地点 | 1st AID(切明・25.8km) | 2st AID(野反湖・42.1km) | |
通過タイム&順位 | 4時間02分53秒 第10位 | 6時間46分32秒 第8位 | |
仲間の記録 | ※一部抜粋 | ||
山谷さん | 10時間28分41秒 第7位 | ||
円井さん(MH.TRC) | 10時間39分36秒 第8位 | ||
室崎さん | 13時間15分10秒 第51位 | ||
MAMORUさん(MH.TRC) | 13時間47分32秒 第64位 | ||
上位の記録 | ゼッケン・所属 | 名前 | 記録 |
総合第1位 | 2 サロモン | 小川壮太 | 9時間28分14秒 |
総合第2位 | 6 モントレイル | 上田類偉 | 9時間40分25秒 |
総合第3位 | 19 第一空挺団 | 秋元佑介 | 9時間48分36秒 |
総合第4位 | 488 第一空挺団 | 宮野博行 | 10時間07分23秒 |
総合第5位 | 137 第一空挺団 | 加藤晶文 | 10時間10分31秒 |
総合第6位 | 484 MH.TRC | 源康憲 | 10時間27分36秒 |
総合第7位 40歳代1位 | 523 北澤ぶどう園 | 山谷良登 | 10時間28分41秒 |
総合第8位 30歳代1位 | 470 金沢工大OTC | 円井基史 | 10時間39分36秒 |
総合第9位 30歳代2位 | 267 明石原人 | 白戸一 | 10時間48分59秒 |
総合第10位 40歳代2位 | 1 | 渡辺千春 | 10時間52分12秒 |
経過(長いです、文章下手です、ご了承願います)
金曜日に現地で受付を終え、90km離れた白馬へ一旦帰宅。
19時頃カレーライスをがっつり食べて、20時45分就寝。
目覚まし時計のアラームで0時起床。
朝食の前にノニジュースとパイナップルとトマトを食べてから、力うどんを2人前食べる。
その後無調整豆乳を体内に投入して、1時半に白馬を出発。
ガラガラの一般道を高速走行。
この間に(2時頃)ノニジュースのエナジードリンクを飲む。
3時前に最後のコンビニでMAMORUさんと落ち合い、暫し会話。
その後単独で会場へ。
この間にもおにぎりを食べる。
会場へは3時頃到着。
到着後バナナを食べる。
そうしているとMAMORUさんもやってきて、お互いに最終準備。
更に50分前にレッドブル、30分前にアミノバイタルゼリーを食べる。
因みにハイドレーションパックの中身はアクエリアス1.2リットル、白馬の水道水0.6リットル、そして秘密兵器「ノニプロ」をスプーン5杯分溶かした計1.8リットル。
それからスタート地点に移動、時刻は3時45分。
MAMORUさんとはここで別れて、5列目辺りに単独で居ると、ライバルの一人室崎さんが隣に来て、お互いに健闘を誓う。
この時点で円井さんは何処に居るか不明。
そして定刻の4時に志賀高原エクストリームトライアングルは幕を開けた。
辺りは日の出前で真っ暗なのでヘッドライトで自身の足元を照らして転ばないように走行。
路面の状態は前日からの雨でドロドロになっており、開始数分で靴は浸水していた。
岩もゴロゴロしていて、とにかく転ばないように慎重に足の置き場を選んで、前のランナーに付いていくのみ。
30分くらい経過すると、次第に行列もバラけてきて、先行者と更に先行者の間に差が開いてきたので、抜けるタイミングでどんどん抜く。
5時を過ぎて明るくなる頃には完全に行列は解消していて、適度なペースの人の後に付いて走る。
開始70分後の5時10分くらいのタイミングで前方に円井さんが発見。
自分の中では円井さんは後方に居ると思ってたので、追いついた事で安堵。
その後20分間ぐらい後ろに付かせてもらう。
そして円井さんがザックを外して物を取ろうとしたタイミングで先に行かせてもらう。
ここまでは体調は絶好調で登りも全く苦にならず、足も軽くて、超良い感じだった。
2時間半経った頃には最高標高地点の裏岩菅山(2341m)に到達。
この頃は雨雲の上に出ていて、眼下には雲海と水墨画の様な素晴らしい霧で今大会一番の絶景区間だった。
(カメラを持ってなかった事が悔やまれるが、脳にしっかり焼きつけてある)
裏岩菅山(2341m)から烏帽子岳(2230m)までは際どい岩場もあったけど全体的に気持ち良い稜線。
だが烏帽子岳から第一エイドの切明(860m・25.8km地点)までは、約7kmの間に1370m下る激坂で、しかも雨と泥で登山道は”滑り台化”していて何度も転倒。
この下りは全身がドロドロになり、手の皮も何ヶ所か擦り剝けるほどの最高の下りだった。
ここを(数時間後)途中棄権した菊嶋選手は猛スピードで下って行ったという(驚)
ドロドロの下りを終えた後、自分はゼッケン137の選手と60分程並走しながら下りて行く。
すると、切明エイド1キロ手前の九十九折り区間で、後方から猛スピードで円井さんが追い上げてきた。
我々を一気に抜き去り、あっという間に差が開く。
自分ももう少し頑張れそうだったので、一緒に走っていた137番の選手を抜いて円井さんを追走。
そして第一エイド(860m・25.8km地点)に到着。
この時点で第10位だった。(円井さんは9位で20秒差)
このエイドで綺麗な女性から名前付きでエールを頂く、ありがとうございました。
エイドではコーラ二杯、スポーツドリンク一杯、温泉饅頭、オレンジ、バナナを一つずつ頂く。
因みにここまでの区間でウイダ―inゼリー×1、べスパプロ×1、アミノバイタル×1、羊羹×1、etc、で栄養補給。
エイドでは約2分滞在して出発。
さあ、トライアングルの二辺目に突入です。
最初は舗装された登り坂を少し走り、林道へ。
林道を終えて、吊り橋を渡り、標高差200m程の山登る。
登りきると素晴らしい景観(せせらぎの色彩、木々の新緑)のフラットコースが続いていて、キロ5分のペースで走行。
この時点で円井さんは後方で見えなくなっていて、再びゼッケン137の選手と並走。
気持ち良すぎたフラットコースを約7km走って、35km付近から再び登山開始。
ここでこの大会最大のピンチが訪れる。
フラット区間で順調に走り過ぎた代償なのか、西大倉山(1748m)までの標高差700mの登りで足が一気に重くなる。
流石にゼッケン137の選手には全く付いていけなくなり、しんどいしペースも上がらない。
堪らずクリフバーとイオンで買ったエネルギーゼリーを補給。
しかし状態は改善する事はなく、だが一歩ずつ確実に歩いていると前方に8位の山谷さん発見。
山谷さんと言えばハセツネでも常に上位で、40歳代の部では最強クラスの選手なのでお会いできて嬉しくなる。
が、彼もバテているようで一旦前に出たが、僕自身も数分で足が攣りそうになり、再び先行を許す。
自身のペースが落ちた事で、後から迫ってくる円井さんの恐怖にビビりながら、必死に進む。
その後も登りに関しては全く走れないが、下りに入ると少しは走れたので慎重且つスピーディーに走行。
足は相変わらず重かったが、フラット区間で使った筋肉と、登山で使う筋肉は違うみたいで、そこまで大幅なペースダウンは無かった。
しかも嬉しい事に37km地点と39km地点に綺麗な沢が流れていて、手で掬って沢水をガブガブ飲む。
多分この事で結構復活出来たと思う。
そして西大倉山(1748m)、大倉山(2084m)、地蔵峠を越えて、群馬県の野反湖にある第二エイド(1500m・42.1km)へ。
第二エイドにはトップから遅れる事45分の第8位で到着。
この時点で持参した行動食は半分以上消費していて、ちょっと不安だったので、補給食を沢山食べる。
(アンパン一個・寿司一個・バナナ1本・温泉饅頭2個・コーラ2杯・スポーツドリンク3杯・etc.)
このエイドでかなり復活する事が出来た。
そして約2分後に円井さんも到着。
その円井さんは、エイド直前の下りで木にぶつかってしまい頭から出血した様子。
少し話をしたが、円井さんはエイドで応急処置を受けていたので先に行かせてもらう。
野反湖からは2分程舗装路を走り、直ぐにトレイルに入り、再び標高差400mの登り。
エイドで復活したとはいえ、流石に登りを走れる程ではないので、一定のペースで歩き続ける。
そして到達した高沢山(1906m)の山頂付近で無線を持ったスタッフに円井さんの事を聞いたら、「止血して出走した」との事。
「ひょっとしてリタイアするのかな~」と思っていたので、その情報を聞いて再び追われる恐怖感を感じながらの走行開始。
46km付近ではそれまで1or2位だった菊嶋選手が足を痛めた様子で第二エイドに向かって逆走していた。
これで順位は7位にジャンプアップ。
その後は細かいアップダウンを何度も越えてひたすら、追う者、追われる者、自分との戦い、を感じながら、行動食も適宜摂って走行。
因みに【第二エイドから赤石山(2108m)区間=トライアングルの三辺目】は視界が開けた場所では主に笹地帯、
樹林帯の中では大部分が激しい泥濘で、下半身は更にドロドロになり、まるで肥溜めの中を走っている様な感覚だった。
50km(走行時間約8時間半)を過ぎた頃から最終的な順位を意識するようになる。
今の時点で7位、総合入賞は6位まで、総合から漏れた人達の中で年代別順位で3位までが表彰される。
このままフィニッシュすれば30歳代の部で1位だな~と思いながらも、後ろから来るはずの円井さんや或いは他の選手の事を意識してしまい、頻繁に後方を確認。
その後もなんとか7位をキープして最後のピーク赤石山(2108m)へ。
ここまで来たら後は約7kmの下りのみ。
頭の中で「7位で嬉しいな~」と思いながらもスピーディーに下っていると、ラスト2km地点で100m前方に6位の山谷さんを発見。
一気にテンションが上がる。
しかも徐々に差が縮まってきており、更にペースアップ。
だがラスト1.5km付近で山谷さんに気付かれてしまう。
その瞬間に転倒してしまったが、直ぐに起き上がり再び追走開始。
直後、山谷さんがペースを上げたのが分かったが僕も勢いが止まりません。
再び一気に差が縮まり、ラスト1kmの看板で遂に並んで一気に抜き去る。
その後もペースを落とさず、強引にスピーディーに下る。
この時点で差はどんどん開いたのでまさかの総合6位にテンションはMAX。
そして最後のスキー場の斜面もキロ3分に近いペースで爆走して、フィニッシュゲートにガッツポーズしながら飛び込んだ。
正直、こんな順位でフィニッシュ出来るなんて想像もしてなかったし、驚きの結果に自分自身が一番ビックリ。
それと同時にめちゃくちゃ嬉しかった。
ゴール後は直後にゴールした山谷さんとお互いの健闘を称え合う。
更に数分後に円井さんもやってきて総合8位でフィニッシュ。
会場には円井さん家族も居て、お互いに健闘を称え合う。
その後円井さんは傷の応急処置を再び受けて病院へ向かった。
僕は車に戻り、志賀パレスホテルで入浴(800円)してさっぱりした後に、売店でカップラーメン(お湯付き・200円)を購入して汁も飲み干す。
それからフィニッシュ地点に戻り、室崎さんやMAMORUさんのゴールを待つ。
室崎のゴールは見れたが、携電のバッテリーが切れたので一旦車に戻って、充電している隙にMAMORUさんもフィニッシュしていた。
MAMORUさんのゴールを見届ける事が出来なくて申し訳なかったし、悔やまれる場面だった。
そんな事もあったが、仲間も全員ゴール出来たし、個人的には総合6位入賞で大満足で本当に楽しい大会だった。
コースの印象としては、トレランと言うよりもスカイランニング(山岳縦走)的なコースだったと思う。
トレランは最近ではロードが得意な人が速い傾向だが、スカイランニングはロードの走力がそこまで無くても、登山力(登る力)があればある程度通用すると思う。
僕自身ロードの走力は大した事ないが、山に登る事は得意な方なので、そういった意味で、自分にとって有利なコースだったんじゃないかな~と思った。
今回は6位に入賞出来たけど、二週後の白馬国際トレイルランは標高差は今回の6割程しかないし、ロードの割合も多いので決して有利ではないと思っている。
そんな大会で何位ぐらいに入れるのかがある意味楽しみです。
最後に、円井さん、MAMORUさん、室崎さん、山谷さん、他の選手達、本日は疲れ様でした。
そしてプロデューサの山田琢也さん、大会関係者の皆さん、ボランティアの皆さん、素敵な大会をありがとうございました。
かなりハードなコースだったけどめちゃくちゃ楽しい大会でした。
※表彰式は翌日のAM9時開始だが、残念ながら仕事の為不参加でした(;一_一) 残念(--〆)