前日に富士山観光をして22時頃白馬に到着。
30分程仮眠をしてから準備して23時半に白馬を出発。
スタート地点の新潟県糸魚川市木地屋地区には0時40分頃到着。
その後二人と合流して除雪された道路をMTBで進む。
除雪はヒワ平付近まで進んでいてそこからシール歩行開始。
このシール歩行は登りあり、下りありで蓮華温泉までかなり長く感じた。
結局、スタートから約3時間で蓮華温泉に到着。
この辺りでビンディングのネジが緩んでいた事に気付く。
前回の白馬岳で同じトラブルが発生して、修理をしたのにまた同じ症状に陥ったので精神的に大ダメージを受けた。
この時点で前日からの寝不足、ビンディングトラブルで正直「リタイヤしてもいいかな」と思ったが、ここまで来て敗退するのも嫌だったし二人にも励まされて進む事を決意。
蓮華温泉から兵馬ノ平を通過して更に250m程下って瀬戸川に架かる橋へ。
しかし橋では再びビンディングのネジが緩んでいた
ここで二人から「ネジにテーピングを巻いて差し込んだらどうや」とアドバイスを受けてそれを実践。
するとネジはしっかり固定出来てようやく安心する事が出来た。
瀬戸川からは朝日岳山頂まで標高差1300mを登るのみ。
夏道では五輪山を経由した登山道だが白高地沢を詰めていく効率の良いルートで進む。
標高1700〜1800m付近では朝日岳の景色が綺麗に広がっていて、まるで焼山北面台地から見た火打山のような風景だった。
その後は当初予定していた尾根ではなく(全層雪崩を警戒した為)、北側の斜度が緩い斜面を登り、赤男山との鞍部から延びる尾根に合流して朝日岳を目指した。
尾根に出てからは白馬連峰の絶景を楽しむ事が出来た。
そして開始から約8時間半で標高2418mの朝日岳に登頂。
山頂からは素晴らしい景色が広がっていた。
遠くは能登半島も見えたし、剱岳、火打山、僧ヶ岳、白馬岳etc、空気が澄んでいて最高の景色だった。
そしてお楽しみの滑降タイム。
滑降は掲載画像の通り三人でお互いに写真を撮りながらハイテンションで滑る。
雪質は快適なザラメ雪と数日前に降った新雪のストップスノーで滑り難い個所もあったが斜度は良い感じだったので最高に楽しかった。
この滑りの為にここまで登ってきたんだから楽しまなきゃ損。
楽しい滑りはあっという間で斜度が緩くなるとYASUHIROさんを先頭に瀬戸川に架かる橋までノンストップで滑るのみ。
そして瀬戸川からは蓮華温泉まで標高差300mを登り返して、蓮華温泉からもだらだらした緩い上り坂を最後の力を振り絞ってひたすら進む。
そしてようやく辿りついた林道の最高標高地点から快適に進みショートカットも駆使してMTBをデポしてある除雪終了地点に到達。
その後、MTBに跨り木地屋ゲートまで爆走して朝日岳山スキーは幕を閉じた。
今回の山スキーも完全燃焼だった。
しかし、朝日岳は雪も豊富で山スキーには最高の山だが如何せんアクセスが悪すぎる。
どこから登っても長くて大変だし、しかも登山口まで続く林道は登りもあるし下りもあるし兎に角”長い”←強調。
前回の富山県側、今回の新潟県側、どちらも本当に長くて大変だった。
しかし、長くてアクセスが悪い分誰も入っていないし、貸切の山を楽しめるし、終わった後の達成感も半端なく大きい。
結果的にはリタイヤしなくて完遂出来た事で最高の思い出となった。
よく「山は逃げない」というが、チャンスは物にしないとどんどん逃げていく。
今回はYASUHIROさんやスズケンさんが朝日岳に登るチャンスを与えてくれたので登頂に成功する事が出来た。
今後もチャンスがあれば逃がす事なくどんどん物にして行きたいと思う。
YASUHIROさん、スズケンさん、本日はありがとうございました。