MH.TRCチーム方針
◎入山時の基本的な考え方・姿勢
・入山の際は常に感謝の気持ちを持ち、謙虚な姿勢で山と向き合う。
⇒フィールド(山域、登山道、etc)を使わせてもらっていることを自覚すると共に、そのフィールドを共有する人々に迷惑が掛からないように配慮する。
⇒フィールドに人間が立ち入ることによる環境影響を考慮する。フィールドの特性を把握し、環境への負荷を小さくとどめることに努める。
・安全第一、無謀な山行は行わない。
⇒危険な行為はしない、明らかに悪条件の時は山行を自粛する。
・行動原則や安全基準は一般的な登山と変わらない。
⇒トレイルランニングチームと称しているが、行っている行為は登山そのもの。
◎各々が各々の山行で遵守するマナー
・挨拶励行
⇒登山者とすれ違う際は登りでも下りでも積極的に挨拶を行う。
・登山者が見えた時点で充分に減速する。
⇒登山者の前後では歩行する、もしくは立ち止まる事が望ましい。
⇒驚かせてしまった場合は誠意をもって謝る。
・一般的には登り優先だが、状況に合わせて臨機応変に対応して常に登山者に優しい行動を心がける。
・自身で出したゴミは必ず持ちかえる。
・フィールドには不確実性のハザード(危険)が存在する事を常に意識して行動する。
⇒どのようなハザードがあり、ハザードによるリスクをどう回避するか考え、更に、事故、遭難時にどう対応するかを事前に検討して準備する事が重要。
・自身の体力、経験、知識に見合った装備を携行する事
⇒雨具、ライト、地図一式、携帯電話、非常食は携行を強く推奨する。
⇒エマージェンシーシート(ツェルト)、防寒具、応急処置用品は推奨とする。
⇒携行装備については気象条件、行動時間、山域を熟考して判断する。迷った際は経験豊富な諸先輩方やチームメンバーに相談するのも良し。
⇒携行しない場合は、持たない事のリスクを充分に理解しそのリスクに対応できる心構えが必須。
・家族、友人、仲間、誰でも良いので必ず行き先を伝えておく。
⇒誰にも言わないで山に行く事は何かあった際に非常に危険。
・法律や条例を遵守する。
⇒主な条例はこちら
◎登山者とのすれ違い・追い抜き時の注意点
【すれ違い】
・基本的には登り優先だが、常に登山者を優先する心配りをする。
・道を譲ってくれた場合は譲ってくれた事に感謝してすれ違う。(すれ違う場合は徒歩が望ましい)
【追い抜き】
・登山者の真後ろに来る前に挨拶をして存在を知らせる。(理想は10m前後、熊鈴も場合によっては有効)
・登山者が道を譲ってくれた場合はスピードを緩めて譲ってくれた事に感謝して抜かさせてもらう。(追い抜き時は徒歩が望ましい)
・こちらの存在に気付いてない状況では極力抜かさない。
・無理な追い越しはしない。
◎自主的タイムトライアルについての考え方(チームメンバー主催のもの)
・タイムトライアルを行う場合は極力ハイシーズンや混雑する時間帯を避け、コースの条件や季節も考慮して定員や時間設定を都度決める。
⇒登山道は広くなく、登山者と余裕のあるすれ違いが困難な場合もあるので、季節、曜日、時間帯、コースを考慮してなるべく登山者の居ないタイミングで行う。
・下りのタイムトライアルは特に慎重に行う。(条件次第では行わない)
⇒下りはスピードが出るので登山者とすれ違った際はお互いにインパクトが大きい。危険が伴うのであれば行うべきではない。
⇒登山者と出会ったら即減速、そして挨拶。(完全停止が望ましい)
⇒カーブなどで先が見えない状況の時は制御できるスピードで通過。(自身の安全と、登山者とすれ違った際直ぐに減速できるよに)
◎大会参加時の考え方
・主催者の決めたルールに従う。
・チームの方針やマナー遵守を奨励するが、レース中はタイムは順位に係わってくることなので強制はしない。しかし大きく逸脱しないよう留意する。
◎最後に
MH.TRCはトレイルランニングクラブと称していますが、基本的な考え方、マナー、ルールは「登山」そのものです。
より遠くまで、そしてより長い時間山を楽しむため、軽量化、それによるスピードアップといった方法を選択しています。
やみくもなスピードアップや軽量化のみを考えて山に入る事はリスクも伴います。
MH.TRCではメンバーに対し、そういったリスクや考え方を理解し、誰にも迷惑をかけない、事故を決して起こさない、必ず無事に帰るという強い意志を求めます。
十分な体力を持ち、装備の特性を理解し、道具の使い方を習熟しておく、他にも豊かな経験と知識、それらを併せ持ち、安全に、常に自然に対して謙虚でいる、そして大いに山を楽しむ、それが私達MH.TRCの方針です。