0時に白馬を出て1時半にスタート地点に到着。
ほぼ同時刻にYASUHIROさんも到着して、定刻の2時にスタート。

最初は林道を進み、導水管の地点へ。
まさかここを登るわけないだろう〜?と思っているとYASUHIROさんはGPSをチェックした後に「行けそうな気がする」と言い斜面に取り付いた。
単独なら正規の林道を進むが、百戦錬磨のYASUHIROさんが行けると判断したら行けるので全く不安はなかった。

導水管の横をシール歩行していたが、流石に斜度が出てきてジグを切るスペースも無くなってきたので一部壺足で進む。
壺足でも斜度があるので一気に標高を上げる事が出来、標高差300m程を短時間に稼げたので得した気分だった。

そこからは判り易い尾根をアップダウンが無いようにトレースを付けながら歩いて、1600mのジャンクションピークへ。
(複雑な地形はYASUHIROが先頭でルート工作、ラッセルだけの登りなら主に自分が先頭で進んだ)

しかし、1600m地点のジャンクションピークから1855mの僧ヶ岳山頂まで続く稜線が難儀だった。
掲載画像の通り真っ白で完全なホワイトアウト。
視界さえあれば最高の稜線歩きだが、視界は全く無く一歩一歩を慎重に歩かざるを得なかった。

稜線の初期は自分も先頭を歩いていたが流石に怖くなりYASUHIROさんに先頭をお願いする。
視界の無い中YASUHIROさんの姿だけを追ってようやく山頂へ。

山頂からは当然展望もなく、すぐさま滑降準備をしていざ滑降。
この滑降も難儀だった。
視界が無いのでYASUHIROさんについて行くのみ。
僕は二番手だから簡単だが、先頭のYASUHIROさんは本当に凄いと思った。

その後、濃いガスを抜けて視界良好になるとあとは楽勝。
恐らく今シーズン最後になるであろう激パウを頂くのみ。
途中調子に乗り過ぎて一ヶ所でコースミスを起こしてしまい登り返す羽目になったが20分程度のロスで済んで安堵。

楽しい滑降はあっという間に終わって導水管起点小屋へ。
往路では導水管横を歩いたが、復路は東側に在る小さな沢へ。

この沢も難儀で、狭い割に雪も激重でターンがし辛くてYASUHIROさんとどんどん差が開いてしまう。
しかし一ヶ所で上手く尾根に上がれた事で、遅れを取り戻す事が出来、YASUHIROさんとほぼ同時に下界の林道に到達。
その後は林道を車までスケーティングして終了。

今回の僧ヶ岳へ前回とは全く違う山だった。
前回は快晴でルンルン気分だったが、今回は完全なホワイトアウトでまた一つ大きな経験値が増えたと思う。

同行していただいたYASUHIROさん、いつも本当にありがとうございます。
悪天候の僧ヶ岳は甘く無かったですが滑降は最高でした。

また来週の水曜日もよろしくお願いします。

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